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「サバニで海を渡る。」 という事


この数年 アウトリガーを付けたサバニで沖縄周辺の島々を旅している。


2011年の航海計画は名護市から杉の故郷 宮崎日南までの航海を計画している。


初めてのサバニ航海は、緊張感を保ちつつ準備も万全を期すものだが何年か続け、たまたま何事もなく終了すると今度も無事に航海を終える。などと根拠も無く感じてしまう。 


サバニは昔から使われていたとは言えアウトリガーを備えたサバニはヨットやカヌーのように、多くの専門家によって既に強度や安全性が多くの実績によって確立されたものとは違う。 


私たちが命を預けるサバニは、その多くは手作りで製作し実は信頼に足る技術や安全性の根拠を持っていない事を自覚するべきだ。 更にサバニは複数の人が乗り込む。 多少のスキルが劣っても、何とかなるのではないか? そんな甘えが生じる。 


「一人一人がシングルで航海する。」という認識をもち、その日に向けて真剣に準備しなければならない。 サバニ旅に乗り込むクルーには少なくとも十時間以上 漕げる体力 航海のための装備までを参加条件としている。 


帆に風を受けて気持ちよく帆走している時ばかりではない。 向かい風と潮に阻まれてやむなく引き返した日もある。また引き返す選択もできず意に反して辿り着くまで延々と漕ぎ続けなければならない時もある。 


「サバニで海を渡る。」 


何とも言い知れぬ魅力に満ちた旅なのだが、笑いが耐えない中にも一瞬 一瞬の行動と、その判断に命が掛かっている。 


この前提をクルー全てが心と体に染み込んだ時 旅は安全で楽しい旅となる。


この事を自らに深く心に刻み装備は元より心身共にその日に向けて準備しなければならない。

サバニで海を渡る

SABANI TRIP 2011